９月１９日(日)
今年は何かと慌しく、金曜日にやっと５回券の前売りを手配しただけで、ほとんど
何も考えていなかった。ただ、「今日の台湾映画は観るべし」との評判を聞き及んでいたので、
点子をなだめすかして観に行く。小学生の観覧は無料だったのだね。得した気分だ。映画が終わってから、Ｍくにさんと一緒にビストロで昼食。思えば、Ｍくにさん迎撃が 我々の最初のオフだったのだな。何年前になるんだっけ？ 買い物をしながら時間を潰し、タイ映画を観終わったＨろせさんたちと合流して、 チャイナカフェでお茶する。ここもほぼ毎年使っているなぁ。入れ替わりの激しい 天神界隈の飲食店の中で、こういう店が長く続いているのはありがたいことだ。 点子はさすがに大人の映画には途中で飽きたようだったが、最後までなんとか 席を立たずにいてくれた。映画もちゃんと字幕まで読んでいたようで、帰りに 救急車の話題を振ったら、ちゃんと映画のことを憶えていた。そのうちティーチインで 質問するようになるかな？ ◆『お父ちゃんの初七日』(台湾) ☆☆☆☆ 朝イチの回だというのにほぼ満席。３人並んで座れるのは最前列しかなかった。 まず、ゲストの挨拶。女優さんと監督かと思いきや、女性監督と男優(道士役)だった。 アジア太平洋フェスティバルで買ったという、日田の下駄がキュートだ。 葬式をテーマとした映画には秀作が多い。韓国の『祝祭』『学生府君神位』、日本では 伊丹十三の『お葬式』がある。『おくりびと』もそうだ。いずれの作品も、記録映画風に 手順を解説するシーンがあるのだが、この作品ではそのような場面はなく、流れの中で 簡単に説明するだけだった。葬式という儀式を「祝祭」と捉えているのは『祝祭』と 共通している。 ティーチインでは、音楽に関する質問が続いた。葬式に相応しくなさそうな 明るい曲が使われたりしているのはおもしろい。男優さんと監督が初めて出会った 喫茶店で流れていた曲で、思わず男優が踊りだし、その曲を映画の冒頭で 使ったというエピソードも話してくれた。 ９月２０日(月) 館長が国勢調査関係の仕事で忙しいので、私だけが昼からの香港映画に行くことに する。 映画が終わってケータイのテレビを点けたら、ホークスは２−４で負けていた。しかし、 家に帰り着くまでに５−４と逆転し、最後にひやひやの勝利をもぎ取ると、すぐに Ｅ戸川さんにメールする。そのＥ戸川さんからは、阪神が勝った後に返事が来た。 週末に来福される頃にはどうなっているだろうか？ 野球の話で盛り上がれそうなのは ありがたい。 ◆『セックスワーカー』(香港) ☆☆☆ 昨年の『崖っぷちの女たち』がかなりよかったので、姉妹編のこの作品も期待していた。 まあ悪くはないのだけど、『崖っぷちの女たち』ほどの出来ではないような気がした。 ちなみに、『セックスワーカー』のほうが先に作られているんだね。 『崖っぷちの女たち』では、アンソニー・ウォンの演技が絶妙だったのだけれど、 この作品の男のキャラクターはあまり感情移入できるものではなかった。その差かな。 ９月２３日(木) ３本目はアジア美術館でやっている「東アジア映画フェスタ2010」を覗いてみる ことにする。韓国映画はシネマコリアが関わっているということもあるので、 １本は観ておきたかった。『飛べ、ペンギン』は時間が合わなかったので、 ２番目に観たかった『空を歩く少年』にした。 ソラリアやエルガーラとは違い、ひっそり始まりひっそり終わった。 ◆『空を歩く少年』(韓国) ☆☆☆☆ 女だてらにバイク便の運転手をやっている女性は、ある日、結婚式場に「少年」を 配達するよう依頼される。配達先では慌てた新郎がその少年を「母親」の元に 届けるように逆に依頼するのだが、戻ってみると…。 というわけで、２人の旅が始まるのだ。ロードムービーは嫌いではない。８歳の 少年は自らを「イエス」と名乗り、妙に大人びたところがある。 「N.Y.P.D」の帽子を目深にかぶり、顔を隠すようにしている女性も、いつしか この少年に心を開くようになるのだ。 ペ・チャンホの『鯨とり』や『神様こんにちは』の流れだと感じた。ペ・チャンホの ２作は旅するのは３人ではないかとの反論もあろう。しかし、本作でも途中から 合流した犬の「チョロン」を含めば３人なのだ。 ９月２５日(土) 映画は観ず、遠来組のＥ戸川さんやＳ山さんたちと「黒船」で飲む。 館長と点子は顔だけ見て「子ども劇場」の会場に向かう。 毎度のことながら、２人のフットワークの軽さには驚かされる。特にＳ山さんは 万博の上海から直接福岡入りというのだ。おみやげもたくさんもらった。 ９月２６日(日) 今日も映画は観ずに、西鉄グランドホテルのカフェでお茶するだけ。ホークスの 優勝が決まるかもしれないので、デーゲームの西武―日本ハム戦が気になる。 Ｅ戸川さんとＳ山さんに別れを告げた時は同点だった。その後、ダイエーで買い物を している時に優勝が決まった。Ｅ戸川さんの阪神はマジックナンバーが点灯したものの、 優勝は厳しい状況だ。 |
