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９月１４日(木) 昼休みに５作品の前売券を買う。昨年はうっかりして買い損なったが、今年は何とか 間に合った。昨年のアンケートのはずれ通知ハガキで１作品観られるから、 ２人で６作品は観られることになる。 ＭくにさんとＳ山さんから週末の映画祭参加表明をもらっている。１８日の台湾映画が 終わってからのオフを考えているが、どれだけ集まるだろう？ キネマ旬報社から『韓国シネマコレクション 1995-2006』という本が出版された。 1995年以降に韓国で公開された映画全てを紹介したデータベースで、我々にとっては 喉から手が出るほど欲しかった本だ。その編著者の一人である名古屋のＳチョン氏は 映画祭に参加するのだろうか？ 何の前触れもなく突然来たりするから、油断がならない。 姿を見かけたらサインしてもらおう。おっと、その前に本を買わねば。 ９月１６日(土) 夜の回の『ウェディング・キャンペーン』をどうしようか迷ったが、来週末も 観られそうなので諦める。いろいろとやっておかないといけないこともあったし。 点子が早々と寝てくれたおかげで、地上波でやっていた『電車男』をゆっくり 観ることができた。悪くない作品だね。 オフは「新界」でやることにした。人数が不確定の映画祭オフはこういう店が いい。 ９月１７日(日) 
ハン・ソッキュの『ミスター主婦クイズ王』を観る館長を送ってから総合図書館へ。
返却日なので、とりあえず返しておく。アジアマンスに合わせて「アジア特集」を
やっていて、アジア関係のよさげな本を展示してたので、２冊ほど借りる。昼は、Ｅ戸川さんとＳ山さんとＫ嬢と館長と点子とソラリアステージ地下の 店でランチ・オフ。そこへホークス戦中止でＭくにさんも合流。ドームの試合が 中止になることは滅多にないのに、運の悪い人だ。野球の試合はできても、観客の 帰りの足が確保できないから、中止も仕方のないところだろう。それに選手の移動も できないし。 昼からだんだん風が強くなってきて、16:00の回が始まる頃には西鉄の路線バスも 止まったとアナウンスしていた。店も次々に閉める中で、映画祭は強行される。 『私の生涯で最も美しい一週間』が今年の映画祭初参戦となる。 オープニング・ムービーが今年から変わったが、皮肉にも台風や竜巻を連想させる ものだった。 終わる頃は台風もピークとなっていた。Ｅ戸川さんとＳ山さんとＭくにさんは 開いている店を探して飲みに行かれるらしい。大丈夫か？ 私は唐人町まで地下鉄で 行き、そこまで館長に迎えにきてもらう。 ◆『私の生涯で最も美しい一週間』(韓国) ☆☆☆☆ 今年から観客が選ぶ「コダック映画大賞」が新設され、５段階評価の採点表が 配られた。せっかくだから私の採点も書いておくことにする。 何組かの愛の形を交差して描いた作品。中国映画風だなぁと感じたのは 『スパイシー・ラブスープ』からの連想かもしれない。でも、あの作品ほどの出来では ない。あれこれ詰め込みすぎて、ちょっと忙しい感じ。例えば、老映画館主と売店の 中年女性とのエピソードを膨らませてじっくり見せる短篇にしたら、結構いい作品に なったかもしれない。 監督もゲストで来てくれたので御祝儀の意味で４点つけたが、厳しく採点すれば ３点だったかな。 ９月１８日(月) 今日は私が朝の回を観る。日本映画学校の卒業作品で、完成度は今イチかも しれないが、ちょっとおもしろそうだったから。『青〜chong』のような とんでもない作品もあるので、卒業作品といえども侮れない。 愛弟子の様子が気になったのか、佐藤忠男氏がティーチインを見に来られていたのが 印象的だった。なかなかいい質疑応答だったと思う。映画祭はいいなぁ。 一度帰って、館長を西鉄ホールに送り、また帰る。そして、台湾映画が終わる頃を 見計らって出待ちするが、その前に「新界」に寄って席の確保だけしておく。台湾映画組の Ｅ戸川さんとＫ嬢と館長と一緒に「新界」に着くと、ＡリーンさんとＤいさんが 既に来ていた。少し遅れてインドネシア映画組のＳ山さんとＭくにさんが合流。 「新界」はリニューアルオープンして、すっかり別のおしゃれな店になっていた。 雑然とした昔の店も屋台村みたいでよかったが、今の店のほうがじっくり話はできる。 ◆『エイン』(日本) ☆☆☆ 出稼ぎで来日しているミャンマー人の家族と日本人との軋轢を描いたミャンマー人 監督の作品。何のひねりもないストレートな描き方は少し物足りないものの、好感は 持てる。御祝儀の分も含めて３点。 中学生のあんちゃんが家ではロンジー(巻きスカート)を履いて、右手の指で器用に カレーを食べていたなぁ。オーディションで選ばれたという彼は、実際、映画と同じような 境遇で、映画とともに成長していったらしい。いい話だ。 ◆『はい毎度！』(日本) ☆☆☆☆ 『ウェディング・キャンペーン』のファン・ビョングク監督の８年前の作品。李相日の 『青〜chong』の１年前だ。あの作品と較べるのは可哀想かな。『エイン』よりは対象を 突き放して描いているように思われ、その分点を良くした。 |
