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ボス ボスホテル…宜蘭にあるヨーロッパ調の素敵なホテルです。でも、なぜこのコーナー にあるのか? そのキーワードは“ボス”。私が高明駿を“ボス”と呼んでいるから に他なりません。なぜ“ボス”なのか。それは、高明駿が私の“心のボス”だから、 ではありません。ほんのちょっとした理由があるのです。ほんとにちょっとし過ぎて いるので、読んでも怒らないでくださいね。 私が高明駿をボスと呼ぶわけ 高明駿に心を奪われてしばらくして、私は彼が台湾でタイ・ミャンマー料理のレス トランを出していることを知りました。その時は「高明駿の店＝瓦城泰緬餐廰」とい う情報だけでしたが。もちろん知るや否や即「台湾に行く時には絶対彼の店に行くん だ」と心に決めました。いよいよ念願の台湾行きが決まった時、私は瓦城泰緬餐廰の 場所を調べなければ、と焦りました。でも、記事が載っていた雑誌にも「仁愛路４段 付近」としか載っていません。電話番号すら載っていないのです。 そこで、私は台湾にある台湾観光協会にただの観光客を装い(?)、「瓦城泰緬餐廰 というレストランに行きたいので、住所を教えてください」とFAXを送りました。す るとしばらくして、戚さんという方から、「残念ながら瓦城についての資料はありま せん。皇城泰緬餐廰という店の資料ならあります。参考にしてください」と住所と電 話番号を記したFAXが送られてきました。 そして、私の下心を見透かしたかのように、そこだけ日本語で「※ムービースター の高明駿がボスです」とつけ加えられていました。 「ムービースター…」 そうだったのか。やっぱり高明駿はムービースターだったのだ! 鼻息を荒くした 私は、なんだか黒社会みたいな「ボス」という言い方も気に入り、以後高明駿のこと を“ボス”と呼ぶようになったのでした。 本当につまらない話ですみませんでした。 それ以後も戚さんにはいろいろお世話になっています。「果醤」の舞台となった金 台大飯店の資料も送ってくれました。彼がかつて日本に留学しており、当時の我が家 のすぐそばのラーメン屋さんでバイトをしていたこともわかりました。いろいろあり がとう、戚さん。 伯斯飯店の話 前置きが長くなりました。そんなこんなで私には“ボス”という言葉は特別なもの となりました。そんな私が宜蘭をふらっと訪れた時のこと。台北北駅からバスに乗り、 坪林などを抜けて宜蘭に付く頃、ぼんやり外を眺めていたら、突然「Boss Hotel」と いう文字が目に飛び込んできました。 「え、え、何?」 確かに「Boss Hotel」だ。なんてこった。今晩の宿は決まった。運命と言わずして何 としよう。 ２００メートルほど先のバス停で下りると、まず涼麺を食べて心を落ち着かせ、意 を決してボスホテルに向かいました。何を大げさな、と思われるでしょうが、通りす がりに見た限り、ボスホテルはドアボーイが慇懃にドアを開けてくれるような小洒落 たホテル。見てください。こんなに素敵なホテルなんです。  普段黒ガラスのドアの安ホテル(時には受付に部屋の写真がずらっと…)にしか泊まっ たことのない私にはちょっと勇気がいるんですよ。しかも、そういう安ホテル仕様の みすぼらしい格好で、キャリーバッグをガラガラ引きずってるし。 でも、そんな心配は杞憂でした。ボーイさんは本当に爽やかにドアを開けてくれま したし、フロントにいたキュートな小姐は、「部屋はありますか?」という私に「も ちろん!」と可愛らしい笑顔で答え、すっかりくつろいだ気分にさせてくれました。 心配だったお値段も シングル ２６８０元(当時約９０００円) ダブル ３３８０元 トリプル ３９８０元 朝食込み。 と、このクラスのホテルにしたらかなり良心的。しかも、平日割引で３割引きで泊ま れました。１８７６元です。安いでしょう? 1階はレストランで、夜は生演奏のライブをしています。各テーブルにキャンドル が灯っていて、なんとも落ち着いた雰囲気。ムードたっぷりです。ぜひカップルでい らっしゃることをお勧めいたします。部屋も広くて、上品なインテリアです。私は “ボス”というキーワードなくしてもこのホテルがすっかり気に入ってしまいました。 こんなホテルが台北にあったらなあ。 フロントは本当にこんな感じ。  場所も、道路を挟んですぐ向かい側に東門観光夜市があるという好立地です。朝食 も豪華でとってもおいしかった。 宜蘭にいらしたら、ぜひボスホテルにお泊まりを! ホームページから申し込んだらもっと安い割引もあるかも! 住所 宜蘭市新興路48號 電話 (03)9312-999 HP http://www.boss-hotel.com.tw e-mail boss@boss-hotel.com.tw  【宜蘭近郊の観光名所】 台湾戯劇館 台湾の演劇博物館です。演劇の衣装や布袋戯の人形などが展示されています。 住所 宜蘭市復興路２段101號 電話 (03)9322-440 宜蘭県立文化中心内 礁渓温泉 宜蘭の隣の駅が有名な礁渓温泉です。台北から比較的近い温泉の一つですね。温泉 ホテルもいろいろありますし、お寺がやっている公共浴場もあります。私はそのお寺 を目指していたのですが、場所がわからなくて、結局「山口温泉旅店」というホテル で４０分コースの個室を借りました。温泉の出る浴室と４〜５人でくつろげるような 狭い座敷があるだけ。１４０元。なんか慌ただしくお湯を入れて入りました。 ところが、帰る道すがら目指していたお寺が。ちょっとわかりにくかったので、通 り過ぎていたのでした。ここは公衆浴場で、５０元。ちっ、初めから見つかっていれ ば。男湯女湯に分かれています。日本式で裸で入ります。脱衣所と洗い場がほとんど 一緒なので、濡らさないように着替えるのが大変でした。でも、やっぱり温泉はこう いう広い湯船にゆっくりつかるのがいいですね。周りには山や緑が見えて、のんびり くつくげました。半露天という感じでしょうか。  山口温泉旅店の外観  風呂です。  部屋です。 ★おまけ ボスネタで一つ。もう、おわかりですね。私の愛飲缶コーヒーは「サ○トリー Boss」です。「ボス電」にも「ボスジャン」にももちろん応募しましたよ。玉砕し ましたが。ちょうどボスの結婚騒ぎの頃、傷心を抱えてとぼとぼと歩く私の目に入っ たのが「妻子あるボス」のでっかいコピー。 「知ってるわよぉぉぉぉぉぉっ」 泣きながら走りすぎました。それも今となっては楽しい思い出でしょうか。ふっ。 |
